災害時に活かそう! あなたのパソコン

4/22/2000

話題提供者 加藤佳代さん(横浜市災害シミュレーション事業・企画&運営プロジェクト)


4月22日(土)、横浜市でボランティアとして多方面に活躍している加藤佳代さんをお招きし、「災害時に活かそう! あなたのパソコン」といテーマでプラザサロンを開催しました。

加藤佳代さんは、横浜市青葉区にある「青葉国際交流ラウンジ」の情報部で、長年、外国人への情報提供に携わり、年に一度横浜市で開催される「災害シミュレーション事業」の企画・運営プロジェクトにラウンジからの参加という形で関わり、3月5日に金沢区で行われたイベントを実施しました。

今回のサロンでは、その中の情報部会で行った「多言語で災害情報を!〜災害時の情報保障」という催しを中心に報告いただき、阪神淡路大震災をきっかけに神戸のNGOが開発した災害時多言語情報発信システムで作成された音声ファイルをご紹介いただきました。

当日の写真をスライドにし、外国の方がサテライト会場でテレビ電話を通じて話している写真では、こうして安否を報告できたり、母国語で会話できることは、災害時にとても安心を得ることの手段だと思わされました。

また、ハングル(韓国語)、英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語で紹介された音声ファイルは、スライドで日本語訳を見ながら音声が流され、「何を言っているのかまったくわからないですよね。異国に置かれたものがこういうふうにしか日本語が聞こえないとい逆の立場がわかっていただけたと思います」という加藤さんの発言にはっとさせられました。

 

最後に、あなたにできることは何でしょうかという課題を提示され、地域の課題を明らかにし、課題に直面している人々の存在に気づき、既存機関、設備との連携というヒントをいただく中で、情報プラザの有効利用をしてはどうかとの提言をいただきました。

いろいろな資料や新聞記事の紹介、関連ホームページの紹介など、盛りだくさんの情報をいただき、それをどのように活用し、実現に向けての行動を起こすかが、次のきっかけづくりとして、参加者の胸に残ったようです。

最後の質疑応答では、参加者の中から「この厚木で何から行動すればよいのか」という声があがり、「内陸工業団地ではブラジル系移民が多く、ポルトガル語の情報が必要とされている」というような情報交換がなされ、一方的に聞くばかりでなく、当事者意識を感じながら、時間が足りなくなるほどのひとときでした。

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